アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《廻らぬ歯車》50
-
みずきはアキラを残し隣の部屋に行く。
「みずき、早かったな話し終わった?」
「あぁ、仕事があるから俺は帰るよ」
「えっ今から?」
突然なみずきの言葉に驚くルード。
今来たばかりだというのに…
「あぁ、仕事は夜からだが支度もある、ヨシもルードもありがとう、騒がせたな」
みずきは普通に答える。
「それはいいけど、アキラは?」
2人で何を話したのか気になるが、それよりも…
「向こうにいるが、どうした?」
「アキラを置いてくるなんてみずきらしくないと思って」
いつもアキラをエスコートするような位置にいるみずきなのに…
独り置いてくるなんて…
そう不思議に思うが…
「何故?」
みずきは首を傾げる。
「なぜって言われても、まぁいいや、じゃ帰るんだな、バイバイ!オレはアキラに夕飯食べさせて帰るよ」
ルードはいつものペースに戻ってみずきに言う。
「あぁ、じゃまた」
頷きそのまま帰ろうとするみずき。
「……」
あまりにあっさりしたみずきの言葉に唖然とするルード。
「…ヨシついていったら?」
後ろで様子を窺っていたヨシをルードは促す。
「あぁ、みずき、俺も行くよ」
ヨシも立ち上がり言葉を出す。
「ありがとう、けれどバイクがあるから」
「丁度バイク俺の車に乗せてるだろ、そのまま送ってやるよ」
「すまないな、迷惑をかけて」
一見すると普段と変わりない様子のみずきなのだが…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
161 / 246