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《廻らぬ歯車》51
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「別にいいって、」
「じゃ先に行って待っているから」
なぜか、このアキラのいる場所から早く離れたい気持ちに押されて、急ぎ玄関へ向かうみずき。
「おう、すぐ行く」
ヨシも返事をしてカバンを取り行こうとする。
みずきは先に出て行った。
「みずき…やっぱり変だろ」
ルードはヨシを引き止めて聞く。
「……」
うーん、と唸るヨシ。
「夜間のコンビニならここからの方が近いのに、わざわざ帰るって…」
ここからコンビニまでは歩いて5分の距離。
「確かに、少しいつものみずきじゃねぇような気もするが…」
ヨシ的にはみずきをアキラのそばにいさせたくないのであまり深くは考えない。
ルードは納得いかなくて続ける。
「俺がアキラのそばに残ってご飯食べさせるって言っても何の反応もしないなんて、おかしいよ」
あんなに気にしていたのに…
「…まぁみずきが帰る気になってんだから今はそれでいいだろ、取り敢えず家にちゃんと送り届けてくるよ」
アキラとみずきを別れさせたい派の2人なので、疑問は残るものの、止めることは出来ない。
「…うん、みずきのことは頼んだ」
頷くルード。
みずきも心配だったが、アキラも心配…
みずきのことはヨシに任せて、ルードはアキラのいる部屋に向かう。
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