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《廻らぬ歯車》60
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その頃、アキラは…
朝になり、軽く朝食をとって身体がダルくならないうちに犬たちの散歩に行こうと外出するアキラ。
1人だとあまり遠くには行けないためすぐ近くの公園まで…
携帯電話も部屋に置いてきて、関わりのきっかけを除いて取り敢えず何も考えないように、犬たちとの時間を過ごす。
なるようにしかならないから…
「いい天気だな…」
公園のベンチに腰を下ろし、周りではしゃぐ犬たちに語りかける。
この空を見ていると今現在進行形で起こっている一連の事柄を少しだけ忘れた気になれる。
「はぁ…」
もちろん完全に忘れることはないし、忘れてはいけないことだけど…
「そろそろ帰ろうかな、」
息をついて、少し離れたマンションの方を何気にみると…
「っ!…あれは、みずき!?」
マンションの前に佇むひとりの青年。
みずきだ…。
マンションを見上げて、困惑したように俯く姿…
「みずき…」
その様子を見て名前を呟いてしまう。
何で、来たんだ?あの暗示は継続しないものなのか?
アキラもその場から動けず、様子を伺っている。
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