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《廻らぬ歯車》66
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不審に思われていないことが分かり、みずきは少し気持ちが落ち着いて昨日のことを謝る。
『オレが帰れって言ったんだから、別に気にすんな、』
「…身体は大丈夫か?」
昨日腕をマヒさせていたからアキラの体調が気になるみずき。
『大丈夫、心配ばっかせずに、お前はお前の仕事ちゃんとこなせよ、抜き打ちでチェックしに行くから』
みずきを仕事に向かわせるため、そうほのめかすアキラ。
「え…っ」
アキラの珍しい言葉につい聞き返してしまうみずきだが…
『じゃまたな』
電話が長引かないようそのまま通話を終える。
「アキラっ?」
確かめる前にアキラはそのまま電話を切ってしまった。
みずきは電話の内容を思い返す。
明日…アキラと買い物。
デート…。
こんな状態の自分なのにちゃんと行けるのか不安だったが、アキラからの誘い…みずきにとっては、嬉しすぎる出来事で…
断ることなんか出来ない。
アキラに不信感を抱かせてしまっているのではと心配だったが、アキラが普通に誘ってくれたからそれだけでも安堵する。
アキラが最後に言った言葉…
もしかしたら仕事場に寄ってくれるかもしれない。
みずきは不安と期待と入り混じった気分で仕事に向かうのだった。
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