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《最後の夜》1
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みずきは昼の仕事を終えてアキラのマンションに帰ってくる。
「ただいま」
アキラを探しながら声をかけるみずき。
「あ、おかえりー、まだ夕飯全部出来てないからメアリーたちと待ってて」
アキラはキッチンにいた。
「手伝おうか?」
荷物を置き、近づいてきた犬たちを撫でで、キッチンに向かうみずき。
「いいって、夜も仕事なんだろ?休んでろよ」
「しかし…」
何か手伝いたいみずき。
「なら、メアリーたちにエサやってて」
やれやれと笑って頼むアキラ。
「あぁ」
頷いてすぐ手伝う。
アキラの笑顔を見ると仕事の疲れなど忘れて動けてしまうみずき。
二匹の犬に餌を準備して与えていると、アキラから声がかかる。
「出来たから運ぶの手伝って!」
「あぁ、凄いな」
急いでキッチンに戻るみずき。
綺麗に盛りつけてある料理を見て思わず呟いてしまう。
「何が?」
首を傾げるアキラ。
「料理」
アキラが作ったのは、白身魚のフライとイカリング、付け合わせにフレンチサラダ、彩りにプチトマト&レモン、フライにはタルタルソースがかかっていてとても美味しそうな一品、それにコンソメスープとスパゲティ。
みずきにはご飯もつけてある。
「たまには色々作ってみたくなってな、まぁルードほど巧くないけど…」
恋人として過ごせる最後の夜くらいは、手の込んだものを…
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