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《最後の夜》3
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料理の上手い男って女から見たらどうなんだろ?
別れたあと、みずきのことを考えてつい呟くアキラ。
「え…」
モテ…アキラがいれば、他にはモテなくてもいいと思うみずきだが…
「ううん、お前不器用なんだから無理すんなよ」
すぐはぐらかす。
「……、あぁ」
さっきのアキラの言葉が気になるみずきだが、とりあえず頷く。
「オレもこんな凝ったのたまにしか作らないけど、お前が食べたいって思うならまた作ってもいいよ」
まだ何やら引っかかってる様子のみずきの心を浮上させるため、喜ばせる言葉を伝える。
「本当か?ありがとう」
案の定、笑顔をみせるみずき。
「お前、残さず食べてくれるし」
あまりに思ったとおりの反応だったので笑ってしまう。
「もちろん、美味しいから全部食べるよ」
みずきも嬉しそうに答える。
「ふ、ありがと」
みずきを喜ばせるのは簡単。
でも、ずっとは一緒にいられない…
だから、今できる精一杯のことをしてやりたい。
アキラは後片付けを率先してやってくれているみずきにまかせてしばらくソファで休憩する。
みずきと接触しないように同じ空間で過ごすのは難しいが、もし触れたらみずきに不快感を与えてしまって、みずきを困惑させ傷つけてしまうことになるから…
上手にみずきをかわす。
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