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《最後の夜》5
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「店長が入院してるからな、どうかしたのか?」
「ううん、結局店長の見舞い行けなかったなって思って」
明後日からは一緒に行動することもなくなるだろうから…
「それなら、今度の休みに行こう、入院まだ長引くらしいし…」
明日以降も共にいることを信じて疑わないみずき。
アキラの行きたい場所へ連れて行こうと誘う。
「……今度の休みか、行けたらな」
変に約束などしない方がいいと思ってみずきの誘いをはぐらかすアキラ。
「あぁ…アキラ、俺たちは付き合っているんだよな」
反応が乏しかったので少し不安になるみずき。
つい聞いてしまう。
「…なんで?」
アキラは軽く首を傾げ聞き返す。
「確認しておきたくて」
「別れてるって言ったら?」
わざと意地悪なことを言ってみる。
「……付き合って欲しい」
心を込めて伝えるみずき。
「ばーか、真面目に答えんなよ、このオレが家に呼んでご飯まで食べさせてんだ、ちょっと考えたら分かるだろ」
真面目すぎるみずきを安心させるように遠回しに言う。
「アキラ…」
アキラの言葉を聞いて少し安心するが、どこかすっきりしない気分でアキラを見る。
「余計な心配せずにお前は仕事行けよ、時間だろ?」
アキラは微笑みながら促す。
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