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《最後の夜》6
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「あぁ、アキラ」
頷くみずき。
行く前にアキラに触れていきたいと思うが、タイミングを失って動けないでいると…
「遅刻するぞ、」
さらに促すアキラ。
「行ってくる」
みずきは意を決して動く。
座っているアキラに口づけしようと近づくが…
「っ待って」
アキラはさっと下がって唇が触れる前に避けてしまう。
「アキラ…」
避けられたことにショックを受けてしまうみずき。
「……、お前、今はオレに触ったら気持ち悪くなるんだろ?やめとけよ」
仕方なしに理由を言う。
「もう治ったかもしれない」
こんなに自然に一緒にいられるのだから…
勘違いであってほしいと願いも込めて言うが…
「いいから仕事行けよ」
暗示がかけてあるのだから治っていないのは明白。
アキラはみずきの言葉を無視して冷たく言う。
「アキラ」
すぐそばにいるのに触れることができない。
試しでいいから触れてみたいと思うみずきだが…
「……」
みずきが動くまで言葉を返さないアキラ。
「分かった、すまない。行ってくる」
やはり折れるみずき。
「ん、いってらっしゃい」
あきらめたみずきを見て笑顔で送り出す。
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