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エドリック=ハーティソン.9
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「僕が!誰を好きだって!?誰を抱くって!?」
薄いピーティの胸板を、僕はバシバシ叩いた。ピーティはぽかんとした顔で僕を見ている。なんて顔してるんだ。いつもの僕だったらそう茶化していただろうが、今はそんな気分じゃない。
「自分の身の心配ぐらい、少しはしろよ!」
「は、エド?何言ってるんだ?」
「少しぐらい分かれよ!」
もう自分でも怒りで何が何だか分からなくなって、結局ピーティのシャツをこじ開けた。シャツのボタンが何個か取れて、床で跳ねた。皮だけで包まれた鎖骨や肋骨がなんだか愛おしくなって、人差し指でなぞる。
「なっ!?何やってんだばか!」
「馬鹿はそっちだ!いっつもいっつも僕のことを子供扱いしてさ!僕だってもう18だ!ピーティより力だってある!」
拒もうとした手を掴んでベットに押さえつけると、なぞる指が塞がってしまい、仕方なく舌で舐めた。ピーティの胸がビクンッと震える。
「は、なん、なんで。」
ピーティは顔を真っ赤にして尋ねてきた。あ、かわいいな。なんて思う自分は多分末期だと思う。
「好きだからだよ。ずっとずっと、ピーティのことが好きだった。ずっとこうしたかったんだ。ピーティで夢精したことだってあるんだよ。」
ひえ、と、ピーティはさらにまた顔を真っ赤にさせた。
このまま骨だけじゃなく、いろんなところに触ったら、この張り裂けそうなこれをピーティに突き立てたら、この人はどんな反応をするんだろう。この顔はどこまで赤くなるんだろう。
「ばかっ、待て、やめろ!」
はっと気がつくと、僕の右手はピーティの下半身に伸びていた。そんな、いきなりこんなことするつもりじゃなかったのに!びっくりして手を引っ込めて、ピーティの上から飛び退いた。見ればピーティの手首には赤い手形が付いている。
「すまないピーティ、いきなりこんなことする気じゃあなかったんだが。」
「あ、ああ。分かってるさ。ただちょっとびっくりして。」
ピーティは力無く笑った。笑える状況じゃなかったはずなのに、怒ったっていいはずなのに。
「・・・大人になったもんだなぁ、エドも。あんなちっこかったのになぁ。」
「まあ、もうすぐ高校も卒業だしね。・・・その、・・・怒らないのか?」
ピーティは僕の問いに一瞬きょとんとして、少し明後日の方向を見てから、そして返した。
「怒んねえよ。むしろお前のことあんまり分かってやれねえですまなかった。おめえに好かれてるとはなぁ。」
「・・・引かないのか。」
「人の恋愛どうこう言うことなんてできるもんか。ただ・・・お前は今までずっと俺の甥みたいなもんだったんだ。気持ちの整理はもうちっと待ってくれよな。」
「えっ、それって、」
思わず声を荒げて、身を乗り出した。ピーティはいたずらに笑って、
「いい方に検討しとくよ。」
こう返した。
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