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ファーストフード店
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近場のファミレスに入ったのち、各々メニューを頼んで一息ついた。
俺は初仕事を終えての疲れがでたようで、二人の話には相槌を返す程度。
さっきから陸さん、海さんは前にあった話をしているらしく、俺にはさっぱり分からない。
「どっちか勝ちか分かんねえな」
見た目チャラ男の海さんが、唸りだした。
「何か賭け事ですか?」
背もたれに深く腰かけて、俺がそう呟くと、言葉を返してきた。
「おう!お前のことでな!なんでお前がメイン張ってるのかって疑問でよ。超コネってのに一票入れてて、陸が超イケメンってのに」
飲みかけていた水を吹き出すかと思った。
俺のことでか!
「俺、イケメンでもないし、コネもないですよ...」
「たわけ、アホ」
「たわけ...?! あほ...!?」
海さん、言葉が汚い。
「顔は悪くねーし、天野夏樹にかなり気に入られてんだろ」
それは語弊がある。
天野さんと話すのは、同じ事務所の先輩だからだ。
別段他の先輩と代わらない距離だとも思う。
「俺大阪から出てきたばっかりなんで、コネなんかないですよ」
それを聞いて、さっきまで無口だった陸さんがにこりと笑った。
「らしいぞ海、丸川のラーメンよろ」
どうやら、陸さんの超イケメンが勝ったらしい。俺にしてみれば、どっちも違うと思うのだが・・・。
「陸ズリイぞ!」
そのとき、各自注文をしていたランチがやってきた。
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