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窮すれば通ず※歩目線
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あいつを避けるようになって何日か過ぎたがあいつは一向にそのことについて言及することもなくただただ俺とあいつの距離が広がるばかりだ。
俺から避け始めたもののこんなにも話さなくなるなんて思わないだろ普通。
それともなに、俺から話しかけにいかなきゃ俺とあいつの関わりはないわけ?
思えばいつも話しかけるのは俺からだった。
俺が話しかけなくなったら終わってしまうようなそんな関係だったわけ…?
あいつにとって俺はその程度の人間だったんだろうか…。
考えれば考えるほどそうとしか思えなくなってくる
そもそも俺があいつを避け始めたのはこの気持ちに気づいて今まで通りに接しられる自信がなかったからだ。
自覚してしまえば今までどうして平然としていられたのかと思うほど距離が近かったりしてとても心臓がもちそうにない。
そう思った途端に胸が痛んだ
俺があいつのことを好きでもあいつからしたら俺はただの友達なのかなって
そうだよな…そもそもあいつは女の子大好きだし
今でこそ落ち着いてるけど以前は遊んでるって噂がつきなかったし俺なんて恋愛対象ですらないんだな
わかってたはずなのに再確認するとやはり辛い
だけど、そういう意味であいつの隣に立てなくても俺はあいつの傍にいたい
あいつに幸せになってほしい
そう思うんだから今のままでは駄目だ
もう俺からでもいいじゃないか
一方的だっていいじゃないか
バカな俺に駆け引きみたいなものは初めから出来っこないんだ
俺が話したいから話す。
それだけそれでいい。
もし嫌がられたらなんてその時が来たときに考えよう
見えない目先の不安にかられて目の前のことに行動できなくなるなんてまっぴらだ
目の前を見慣れた背中が歩いている
精一杯の声を出してあいつを引き留めよう
俺の隣はあいつしか考えられないのだから
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