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後悔先に立たず2
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ジリリリリリリ…
俺の部屋の目ざましが鳴る。
「ん、んんー…」
高宮は起きない。
「あーもうっ」
俺が毎回起こしている。
「おい、高宮、朝だぞ?」
「えーまだもうちょっとぉー」
「朝練は?」
「うーん」
高宮が起き上がったと思った瞬間、
視界が大きく揺らいだ
ドサッ
「うわっなっなにすんだよ離せ!」
俺は高宮のその大きな腕の中に抱き寄せられていた。
「10秒だけ!お願い!」
高宮は俺よりガタイが良いし、振り解けるはずもなく、その10秒に付き合わされた。
昨日の事を思い出し、体が火照りそうになる。
「…この低血圧が」
朝は毎回こんな感じで、毎回高宮の寝起きの悪さに振り回されている。
高宮は甘え上手なのだ。
茶色のサラサラした髪が肩にかかってくすぐったい。
俺を抱きしめ終わると、高宮は急いで支度を始めた。
「じゃあ俺いくわー!悠太戸締りちゃんとしろよー!」
「わかってるよ…」
バタン
高宮がいなくなった部屋は、静かになってなんだか広く感じる。
俺は高宮の脱ぎ捨ててある服を片づけて
学校に行く準備をした。
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