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俺との時間
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その日から、俺と岬は放課後に2人で美味しいものを探して食べると言う事を繰り返していた
俺の中では、デートと呼んでいる
隙あらば、手を繋いだり
時にはキスをしたり
岬は嫌がる様子はない
むしろ、照れてるような感じがする
これはいい兆候なんじゃないだろうか
そして今日も、暑いからとアイス屋の新商品を買って、公園で食べていた
「あー、プルーンのアイスは無しだな…」
「そうなの?」
「うん、好き嫌い別れると思う。食べる?」
「うん、頂戴」
おもむろにプルーンのアイスを口に頬張り、岬の方を向くとモゴモゴしながらもアーンしてと伝えた
「あーん」
素直に口を開けた所に、唇を重ね口の中で少し溶けたアイスを流し込み、もっと解けるようにと舌を絡めた
「んーんん、んーーーーっ」
肩を叩かれ唇を離すと、岬の喉仏が上下するのが見えた
「まずっ…」
あっ、ちょっとショック…
俺のキスが不味いみたいな感じに聞こえる
「だよねー…あははっ……」
「こっちは美味しいよ」
「そう、よかったね…」
未ださっきのショックから立ち直れない
やらなきゃ良かった…
「ほら、高志アーンして」
「ん、アーン」
岬の方を向いて口を開けると、目の前が急に暗くなった
唇には、柔らかい何かが当たっている
口の中に、パイナップルの甘い味が広がり鼻に抜けていく
ゴクリと飲み干すと、目の前が明るくなった
あれ?
なに?
なんで?
どーして?
「いつもやられてばっかりだから、仕返し」
え?
ん?
は?
はぁぁぁぁ?
俺、岬にキスされたの?
マジで?
本当に?
パニクった俺は、アイスを落とした事にも気付かずに瞬きを繰り返していた
「あれ?高志が壊れた…」
あっ、なんか股間が冷たい…
もしかして、キスされただけでイっちゃった?
「って、冷たっ」
立ち上がると、アイスがボトっと足元に落ち、ズボンを見ると股間の所にベッタリとアイスが付いていた
「あーあ…」
「高志、ごめん…俺があんな事したから」
「いや、大丈夫。洗えば…うん」
「洗うって、何処で?」
「家」
「高志の家、ここから二駅だよね?それで電車乗るの?」
「おぅ?ん?乗れねーじゃん…あちゃー」
「俺の家来る?直ぐ近くだよ」
「あー…うん、そ、そーしよーかなー…」
急な展開に、ついていけない俺…
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