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インタビュー前
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「高志…今日のインタビューだけど、下手な事言うなよ…恋人とか」
「分かってるよ…兄貴はうるさいねーホント、うるさい」
「2度も言うな!専属なんだから、会社のイメージを壊すようは発言もするな」
「はいはい」
「あーもー、心配だ…非常に心配だ…」
俺が岬と離れてからと言うもの、何故か過保護になった兄貴…
「そう言えば、新作のデザイン見る?」
「見る!見ます!見せてください!」
「はい、これ」
数枚のデザイン画を差し出した
「いい出来だな…しかし、ブレないねー誰をイメージしたのか丸分かり」
「自分でも思うわ…それ。でもさ、着てて欲しいな…俺の服」
「余所見もせず、5年も会えない相手を思い続けるって…人間国宝かっ!」
「突っ込むとこそこ?兄貴も、もう10年?じゃね」
「だなー早いな…」
「未だにラブラブだし?見てて痛々しいわ!」
「うっさいわ、ボケっ」
「その暴言、聞かせてやりたいな…」
「俺も聞きたいなぁ」
「うぉっ、ビビった」
いつの間にか、後ろに和泉さんがいた
兄貴、青くなってるし…
「可愛い弟君をいじめちゃダメだよ?」
「そーだそーだ。もっと言ってやれ」
「高志?お前も、聡をいじめない」
「はーい。今日は、和泉さんが髪やってくれるの?」
「もちろん!」
「カッコよくして、岬が惚れ直す位に」
「はいはい…」
鏡台の前に座り、首回りにケープが巻かれた
「もしかし切る?」
「毛先だけね。イメージは、大学生っぽいのだって言うから」
「そっか…よろしくお願いします」
目を閉じると、和泉さんの手が無駄な動きを一切しない手捌きで髪を切っていく
「よし、出来た」
目を開けると、少し短くなった髪を指で摘んだ
「ほら、触らない。仕上げするから」
「ほーい」
スマホを取り出し、岬の名前でネット検索をかける
これも、ほぼ毎日の俺の行動
もしかしたら、見つかるかもしれないという期待で、やめられずにいる
指先でスクロールさせ、見出しを流し読みする
今日も無しか…ん?
MISAKI?
昨日は見なかった検索が上がってきた
タップして、記事を読み込む
MISAKIさんの料理教室へ行ってきました
で始まるブログのタイトル
何処の地名かは書いていない
今日は、グラタンを教えてもらった
と、画像付きで紹介されていた
残念なことに、その先生の写真はアップされていない
料理名の載った記事をタップする
今日は、キンキの煮付け
画像には、美味しそうな煮付けの写真…
皿を持つ手には、見た事のある指輪
もしかして…
ある記事に目が止まる
【私の先生】
男の先生なのに、綺麗な顔立ちに優しそうな目元にやられ、料理教室に申し込んでしまいました(汗)
イケメン先生に、これから週に一回会えると思うと頑張れそう
でも、先生の指にはキラリと光る指輪…
もしかして、結婚してる?
それはそれで、残念…
でも、目の保養に教室には通います(笑)
先生に聞いたら、恋人から贈られた婚約指輪だそうで…
もう、幸せオーラ全開の先生にはヤられてしまいました(ૢ˃ꌂ˂⁎)Շ^✩⃛
時折、窓の外を眺めてふわりと笑う顔に悶絶(笑)
きっと、その方角に愛しい恋人が居るんだろうな
あー
私も恋人欲しいよー。゚(つД`)゚。
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