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愚痴
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「何あれ、本当ムカつく」
「高志…あれはちょっと」
「なんで!家族の情報なんて何処にも出してないのに…」
「それはな…こっちからも抗議しておく」
「遊び人遊び人って…」
「いや、その昔は遊び人でしたよ?」
「そ、そうだけど…今は違うじゃん」
「いや、世間のイメージなんてそんなもんだぞ。イケメン=遊び人てな」
「はぁ…岬に会いたいよ」
「俺も、早く合わせてやりたいわ…」
ゆっくりと車が動き出した
次は、アパレルのカタログ撮影
今のうちに、顔の筋肉解さなきゃ
眉間に皺寄せてたから、和泉さんに怒られる…
「まぁ、アレだ。多少の噂程度には目を瞑る事だな」
「それは、無理。岬がそれを見たら?あいつ泣くもん…泣かせたくない。笑顔でいて欲しいんだ」
「高志…」
「俺さ、あいつを笑顔にするためにここに居る。離れてるからこそ、悲しませたくない。兄貴はそう言うの分かってくれてると思ってた」
「そりゃ分かってるよ?お前の気持ち。でも、仕事として切り離さなきゃならない時もあるよ?」
「分かるよ…それは…切り離したとしても、今日のは無いっ!」
「うん…だな」
「少し寝かせて…ちょっと疲れた」
後部座席に背中を預けて目を閉じた
あの記事、たぶん止められないんだろな…
岬、誤解しないかな
泣かないよな
見ているかも分からないのに…
妙な心配ばかり増える
こなさなければならない仕事は山積み
募る思い
雁字搦めの俺
一目でもいい…お前に逢いたいよ
岬
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