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俺からの
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明日で1ヶ月記念日だ。
特に何もしようとは思ってはなかったんだけど
実はプレゼントを買っていた。
この前家に行ったとき、1ヶ月記念日は一緒にいたいとか頑張って言おうって思ってたのに言えなかった。
プレゼントはネクタイにした。
一番仕事で身に付けるもので、目立つ…
そんなのがよくて。
ネクタイの柄はストライプでとくに珍しい柄とかじゃないけど
那谷さんは持ち物に赤色が多いから赤色のはいったネクタイを買った。
明日だ。
明日飲みに誘って…
いや、今日飲みに誘っておこう。
「那谷さん、」
「ん、なんだ柳」
「明日飲みに行きませんか…?」
目を見開いてびっくりしている那谷さん
そう言えば俺から誘ったことはなかったな
「柳、悪いな嬉しいんだけど」
「え」
「明日予定入っててだな…」
明日飲みに誘って渡すのは無理か…
「いや、すいません。ではまた今度に」
仕方がない…明日なんとか渡せたら渡そう。
なんて思ってたのに
仕事が立て込んで那谷さんに渡す暇もなかった。
忙しかったけれど早めには終わったから那谷さんに渡そうかなって那谷さんを探したけど
那谷さんはもう帰ってしまってた。
はぁ…
意外と俺は1ヶ月記念日というのを意識してたみたいだ。
「俺から行動して、那谷さんを誘ったりしたのにな…」
今日は一緒にいたかった…
ぼーっと帰る用意をしてると同期の吉原が声をかけてきた。
「久しぶりに飲みいかね?」
そして俺たちは飲みに行く事になった。
吉原とは仲がいいし今までも何度か飲みに行ったこともあり、話には困らない。
気分転換にはちょうどよかった
「んじゃまた明日ー」
「おう、じゃあな」
俺は1人タクシーを探す
反対車線にタクシーが止まった。
降りてきたのは那谷さんだ
「あ、那谷さん…」
今日は接待とか何かだと思ってた俺は
那谷さんの後に降りてきた女の先輩をみて立ち尽くした。
なんで、、、。
いや、別にいいけど
でも俺は1ヶ月記念日は来週ですねって
一応言って
別にいいけどっいいけど…
「よくない…」
俺は泣きそうになりながら急ぎ足でその場から離れた。
少し先でタクシーをひろう。
そうか、俺だけだったのか。
こうやって那谷さんと一緒にいたいとか
那谷さんに喜んで欲しい。とか
でも、那谷さんはちゃんと俺の事を好きだって
言われてないや
あの日那谷さんは俺が那谷さんの事が好きだから
だから付き合おうって
可愛い以外言ってくれないし
もしかして那谷さん俺の顔だけとか…。
もしかして酔ったいきおいで
本当は俺なんか好きじゃないんじゃないかな
それともあの時に泣きすぎてやっぱり嫌われた…?
「わかんない…」
やっぱり女の人がいいのかな…
俺なんか嫌だよな…
涙をこらえて俺はプレゼントが入った小さな紙袋を抱きしめた。
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