アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
私の事
-
その日から私の左胸には白銀のリングが嵌められた。
御主人様の主室に隣り合う部屋を自室として頂き壁を抜いて扉が付けられた。
御主人様が行き来をしやすい様に。
そう伝えられたが私が自室に居る事は滅多に無かった。
あの日から御主人様が御屋敷に居る時は毎晩抱いて下さっている。
私の意識が飛ぶまで可愛がって下さる事も多く自室のベッドで寝る事はほぼ無かった。
奴隷の私と主人が同じ寝具を使うなどと抗議した事も有ったが許可はされなかった。
珍しく意識が有り部屋へ帰ろうとしても態々拘束されベッドに縫い止められた事もあり最近では抗わず共に寝る事が暗黙の了解とされた。
寝食を共にし主室と遜色無い部屋を割り当てられ使用人からの白い目も無い。
こんなにも奴隷の私が優遇されて良いのだろうか。
使用人服を纏う訳でも無く御主人様が誂えたシルクのシャツと細身のスラックスまで与えられた。
御主人様の地下の仕事部屋へお供する事も有るが調教中の奴隷達の前で蕩けさせられ可愛がられる以外は御主人様の御屋敷にある書庫への立ち入りも許可されている。
御主人様の考えは良く分からない。
しかし一生を捧げると誓ったのは私だ。
この身体に飽きられるまでは御主人様と共に。
主室で書類を読む御主人様の横顔を眺め物思いに耽っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 29