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崩壊への恐れ
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無理に口にした食事が戻ってきそうだ。
うぐ、と声を漏らす私に呆れ果てた御主人様の視線が刺さる。
「身支度をして参ります。
直接下へ向かえば宜しいですか?」
逃げる様に立ち上がろうとする私の腕が御主人様に捕まれた。
抱きすくめられ捕らえられる。
顎を掬われ顔を上げさせられると御主人様の強い視線が私を突き刺した。
視線を逸らそうとしても掴む顎に力が込められ咎められる。
目の前の御主人様の口が開く。
『逸らすな。
きちんと見ていろ。』
命令を下すと口付けが与えられた。
ぬるり、と舌が入り込み口を犯す。
歯列をなぞり歯茎すら舐め上げられると私の息は簡単に上がってしまう。
「ん、ふぅ、、っ」
声が響く。
使用人の居る食堂で与えられる口付けは甘美な刺激を私に与える。
くちゅくちゅと舌が蠢く。
御主人様の目は変わらず私を見つめていた。
舌が抜かれはあ、と熱を持った息が出る。
唇が触れそうな距離のままで御主人様は私に問うた。
『お前は誰に一生を捧げた?』
「御主人様にです。」
呟くと同時にちゅ、と軽く口付けが与えられ御主人様の身体は離された。
するりと伸ばされた指が胸を飾るピアスに伸びた。
「んぁっ、、」
きりきりと引かれ声が漏れる。
『覚えておけ。
この証は一生外される事は無い。』
御主人様の言葉に涙が溢れる。
頬を伝う涙が御主人様の指で拭われる。
「はい。」
止まらぬ涙をそのままに、にこりと笑みを溢した。
目元に口付けられ御主人様に立たされる。
とん、と背中を押され退室を促された。
開けられた扉の横には私の服を持つ別の使用人が控えていた。
『御主人様より大浴場の使用を命じられております。』
「わかりました。」
服を受け取り一人では到底広過ぎる浴場へ向かった。
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