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「ねぇ、まりも…どうしてみんな僕が笑うと変な顔したり逃げたりするのかな…。そんなに変な顔してる…?」
寮の部屋のベッドの上でまりもにそう愚痴を言うと、まりもはなにいってるのと笑った。
「れいが綺麗な顔してるから、照れちゃうんだよ!」
「綺麗なんかじゃないよ…こんな顔…」
「れい、元気だして!」
ぴょんぴょんと跳ねて元気付けようとするまりもに、思わず笑ってしまった。
「ありがとう」
ふ、と笑うとまりももつられたように微笑んだ。
僕が予習をしている最中のこと。
「美味しそうな匂いがする…!」
そう叫ぶと、まりもがぽんっと部屋から飛び出して行ってしまった。
「あ、こら…っまりも…!」
慌ててそれを追って部屋を飛び出すと、前方をふわふわと飛ぶピンク色のまりもが目に入った。
「まりも、待てって…!」
そういうも、まりもは聞こえてないのか聞こえてないふりなのか、そのまま飛んで行ってしまう。
「まりも!」
手を伸ばし、ようやく捕まえた…が、まりもと一緒に前方から歩いてきた煌の胸ぐらをつかんでしまった。
「ん、どした?」
「いやその…まりも…じゃなかった、…何でもない…ごめん」
「…?まぁいいや、気をつけろよ!w」
「う、うん…っ」
僕はそのまままりもを掴んで部屋へ急いで戻った。
「もう…まりものせいで胸ぐらつかんじゃったじゃないか…!」
「だっていいにおいしたから…」
しょぼんと落ち込むまりもを撫でる。
「今度からは1人で飛びとして行っちゃダメだよ、分かった?」
「…ごめんなさい」
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