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渡すつもりはありません
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「ッ及川さん!!」
影山がそう叫ぶのが聞こえた、と同時に腕を掴まれて及川さんから引き離される。
「このボゲェ!」
「う・・・かげ、やまぁ・・・」
今度こそ影山から離れないようにしがみつく。
「あっれれー?飛雄ちゃん及川さんに嫉妬してる?」
「してなッ・・・くもないですケド」
「あっはは!何?チビちゃんも飛雄もすっごいかわいーんだけどー!ねぇ飛雄ちゃーんチビちゃん及川さんにちょーだーい!」
「日向は、俺の、恋人、です・・・」
影山が言ってくれた。
そして、バッと、こっちを向く。
え?なんか顔が近づいてくる。ええ?
「んむぅ!?」
キスされたぁぁ!?!ええええええええ!
「ん、ふぅ、あ、かげやま・・・ッ」
影山の舌が口に割り込んでくる。
やっぱり影山のキスは感じてしまって、身体に力が入らなくなる。
「────及川さん」
俺の口から口を離した影山が及川さんの方を向く。
「さっきもいいましたけど、日向は、俺のモノです。及川さんに渡すつもりはさらさらありませんので。」
言い切った。
「う、ううぅ〜・・・かげやまぁ〜」
「は!?なんでオマエ泣いてんだよ日向!」
安心したのと嬉しいので俺は泣いてしまった。
「────飛雄ちゃん」
及川さんが影山に話しかける。
「及川さん諦めないから☆」
「「ハァ!!!???!」」
及川さんの爆弾発言に2人で同時に叫んでしまう。
「こんな可愛いチビちゃんを及川さんが諦めるわけないでしょー?あとチビちゃん、さっきのなに!?及川さんのキスじゃ微動だにしなかったのに!!飛雄ちゃんばっかズルイ!!もういいよ!及川さん諦めないからね!」
そう及川さんは嵐のように言った。
「ホラ、早く出て!及川さんカギ閉めなきゃいけないんだから!」
俺と影山はさっきの勢いに押されてポカンとしていた。
「はーやーくー!」
及川さんの声ではっとする。
慌てて出る用意をする。といっても、元々はタオルを取りに来ただけだったから荷物はまとめてあった。
そっか。タオル。取りに来ただけなのになんでこんなことに・・・
そんな事を考えながら及川さんにお疲れさまでしたと声をかけて外に出た。
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