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獣。
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見慣れた和也の家。
見慣れた和也の部屋。
そこに案内され俺はベッドを背もたれに座る。
「んで…なに?」
「何って何が?」
「いや…和也がどうしてもって言うから来たんだけど…」
「あー。それね。」
いつもハイテンションなはずの和也がやけに静か。
なーんか気持ち悪い。
コトッ
と、ジュースの注がれたコップを小さなテーブルの上に置く。
そして俺の前に座り真剣な表情になっていた。
「ねぇ、なんで鳴砂と付き合ってるの?」
「なんでって、そうしたいと思ったから…だけど?」
「ふーん…。」
一瞬冷めた表情した。
なんだろう。
「な、なに?」
「俺さ、ずっと太地のことが好きだったんだけど…」
「…はい?」
「ずっとずっと我慢してたのに…なんで鳴砂と付き合っちゃうのさ。」
「…?」
「俺だけじゃないよ。龍も。他の人だって太地のことが好きな人はいっぱいいた。なのになんで急に付き合っちゃうの?」
いっぱい…?
好き…?
…俺を?
なんで?なんで俺?
皆から好かれてるのは鳴砂でしょ?
俺なんて今までずっと普通にしか接してこられなかったけど。
それがなんで急にこんなこと言われるの?
「男には興味無い。そう言ってたよね?鳴砂も男でしょ?見た目が女の子みたいだったらいいの?」
「いや…別にそういうことじゃないけど…」
「俺は…ずっと太地のことが好きだった。今もそうだよ。俺じゃダメ?」
「ダメっていうか…俺は鳴砂が好きだし…」
「そんな事言わないでよ。鳴砂よりも俺の方が太地のこと好きだと思ってるもん。俺と付き合って…?」
そう言うとじわじわとこちらに近付いてくる。
ズボンとTシャツの隙間から冷たい手が入ってくるのがわかった。
「ちょ、待って待って!!なんで俺!?」
「なんでって…かっこいいし、優しいし…綺麗だもん。素っ気ない感じもすごく好き。虐めたくなっちゃう…。」
「は!?」
「龍も言ってたよ。『虐めたくなるくらい可愛い』って。なんだろうね…なんか困らせたくなるというか…」
「いや、わけわからないんですけど!?」
「そこはわからなくてもいいよ。好きってことだけわかってくれれば。…結構、太地のことが好きな人は多いと思うよ。俺も今まで何人か聞いたことあるから。」
「いやだから!!なんで俺なんだよ!!」
さっぱりわけがわからない。
1人も告白とかされたことなかったけど…?
デタラメでしょ…
「好きなんだよ。太地のことが。」
迫ってくる和也の顔。
上へと移動してくる手。
止めなかったら何をされるのか。
考えただけで怖くなった。
「ストップストップ!!」
「なんで?」
「好かれてるのはありがたいけど…俺は鳴砂が好きだから…ごめん。」
「だったら、どれだけ俺が太地のことが好きか…教えてあげるよ。きっとわかってくれる。」
「い、いや!!遠慮する!!」
チュッ…
迫り来る和也の顔から
自分の顔をそらせたら、頬に和也の唇があたり
可愛らしいリップ音が聞こえた。
リップ音が耳に響き擽ったい。
「こっち向いて。」
「嫌だ…」
「…じゃあいいよ。こっちで。」
チュッ…チュッ…
頬にキスをされて
和也の唇がキスをする度に少しずつ耳の方へと移動していく。
「ちょ、和也!!やめろって!!…っ…」
興奮しているのか耳元で はぁっ… と
和也の吐息が。
それに思わず反応してしまう。
「あー、やーばい。可愛い。」
「ちょっと…和也…」
「たまんないよ…太地…好き…」
やばいやばい!!どうしよう!?
意外と力強いし…ってか、力はいらないんだけど!!
「ほら…こっち向いてってば…」
「んっ…!!」
油断してた。
違うところに気を取られすぎてキスされてしまった…。
だって、和也の手がさ!!
さっきからずっと俺の乳首触ってんだもん!!
「…ん…太地…」
「んん…は……ん…っ」
重なる唇。絡み合う舌。
顔がかあっと熱くなる。
和也は恋愛対象的な好きとかじゃない。
でもしてることが…
「あッ、ちょ…和也…ッ」
「へー、意外とおっきいんだね。」
「そんなとこ触んなっ!!」
「ほら、ここは正直だよ?少し触ってるだけなのにもう硬くなってきてる。」
「変なこと言うな!!…アッ…や、め…」
先の方をぐりぐりされて
思わず変な声がでる。
「痛…いッ…」
「えろぉ…太地の顔…唆る…」
「うるさッ、く…ぁ…」
痛いんだか気持ちいいんだか…微妙な感覚を与えられ混乱する。
なんで俺がこんなことされなきゃいけないんだ…
俺は鳴砂が好きだって言ってるのに…
「気持ちいいでしょ?ほら…」
「ぁあっ…!!…んッ、や、…ぁっ」
何とも言えない扱き方で
俺のチンコを扱いてる。
逃げたいのに気持ちよくて逃げれない…力も入らない。
ただただ、変な声が漏れてしまう。
「やっぱ可愛い…もっといろんな顔見せて…?」
「さ、触んない…でっ!!もう、やッ…めて…」
「やめないよ?どれだけ好きかわかってもらわなきゃ。」
いつも明るくて
かなりハイテンションな和也からは想像もできない今の姿。
和也ってこんな感じだったっけ…?
龍もそうだった…
なんか俺を見てる時は野獣みたいな目つきになる…
俺はそんなにうさぎに見えますか…?
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