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初めての外出
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瑞希side
人。人。人。
どこを見ても人だかりだ。
「あっつー。なんでこんなに人がいるのー!」
「ここに来たいって行ったの瑞希だろ?文句言うなよ!」
そうはいってもこんなに人がいるところは初めてだ。それに5月といえども、太陽の直射日光を浴びれば外に出ない僕には地獄でしかない。
それでもやっと来れたんだ!この体なら………
―時を遡ること数時間前―
「ど、どこにも異常がない?病気が消えたわけじゃないけど普通の生活ができるくらいの体調になってる。」
うそ!?すごい!!
やっぱりナビは本当に願いを叶えてくれたんだ!
「京ちゃん先生。外出してもいいですよね?」
先生の顔はまだ不安のようだ。
それもそうだ。たまにこーいうことがあったがすぐ体調が急変した。
またそーなるんじゃないかと気が気でないんだろう。本当に心配症の先生だ。
「京ちゃん先生大丈夫だよ!送り迎えはねぇさんがしてくれるし、体調も本当に大丈夫だから!念の為薬も持ったしね!」
まぁ笑顔で「行ってらっしゃい」って言葉は期待してなかったけど実際ないのは心配かけてるからだろうな〜
どうしたら大丈夫って思ってくれるだろう。
「瑞希。お前がいきたいとこって新しくできたテーマパークだよな?」
そのとおりだよ!最近できたとこだけど遊園地や水族館、温室などなど僕が行ったことのない場所が凝縮されたとこ。
こんなの行かないわけにはいかないでしょ!
「うん!そうだよ!」
「じゃあさ、俺も一緒に行っていい?は、初めて外に出るんだし1人で人が多いとこに行くのは危ないからな。別にお前とで、で、デートできるとか喜んでないからな。ましてやお前の初デートもらっちゃう♡とかおもってねーからな!!!!!」
えっと……つまり僕とでかけられるのが嬉しいと。そう言ってるのかな?
まぁ誰かと遊びに行ったことなんてないな……それも友達とは……
「お前が嫌なら別にいいけど。」
「いや、行きたい!類がいてくれたら安心だし!」
類の頬が赤く染まっていた。
照れてるのかな?可愛いな(*´罒`*)
「類君がいるなら安心か。瑞希君、絶対無理だけはしないように。それと休憩をしっかりとって!あ、水分補給も忘れずに!あと、激しい運動は絶対ダメ!走ったりするのも極力避けて!分かった?」
本当に京ちゃん先生は心配性だ。
これで何回目だろう。同じこと言われたのはw
この調子なら外出する直前まで言われそう。そんなにくどく言われたら出かけにくくなるじゃん。
まぁどんなにいわれても行くけどね!
でもまぁ、心配してくれてるからいっかな。あーでも楽しみだな!最初はどこから行こーかなー。やっぱ温室かな?いや、水族館もいいなー
あ〜楽しみだな〜♡
「楽しみだな、瑞希!顔がニヤけまくってるぞwwあと1時間で出発するんだからちゃんと準備しとけよ。」
あと1時間。
あと1時間で外に出られる。
本当はい2日後くらいをめどにするはずだったらしいが僕が今日行きたいって言ったから準備してくれたんだよな。
まぁ、外行ってぶっ倒れて、半日も眠っていたらしい(ねぇさんから聞いた)から目を覚ましてすぐ外に行くっていうのも普通なら無茶なんだろうな。
でも健康状態もいいし、この体にはタイムリミットがあるし…………。
なにがなんでもやりのこしたことやりまくってやるもん!!
◇◇◇◇
「類、ついてきてくれてありがとね♡」
「急にどうした?暑さにやられたのか?まだ5月だぞ。こんなんで夏乗り切れるのか?」
夏か。夏休みにちょっと遠出とか楽しそう。僕にはできないことだけど……
ごめんね、類。ありがとう。
一緒にきてくれて本当に嬉しいし心強いんだよ。
まぁ本人に言ったら調子に乗りそうだから言わないけどww
「うるさいよーだ!さ、まずは温室からね!行こう!」
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