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奇跡の1日目③
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瑞希side
あれから温室を一通り見終え、近くのカフェに入った。
「瑞希何食べる?お昼にしては遅いし……パフェでも食うか?」
「食べる!!パフェか〜初めて食べるなー」
わくわくしながら写真でしか見たことなのないパフェを想像しながら類のあとについていく。
すると類は優しく微笑んで僕の手を握った。別に嫌ではないから離すことはしないけどやっぱりちょっと照れるものだ。
そのまま類に手をひかれるまま歩いていると前方のほうで歓声というか……悲鳴というか………なんか騒がしい声が聞こえ、類が足を止めるのにつれ、立ち止まった。
「なんか騒がしいな。」
騒がしい方に目を向けると人だかりの奥に3人の男性がいた。
3人ともキラキラした服を着ていて顔立ちも整っている、いわゆるイケメンだった。
あんなき綺麗な顔をしていたら女子に騒がれるのも無理ないか。
ひとつ小さなため息をつき、その横を通り過ぎ目的のカフェに向かった。
いや、向かおうとする途中で類が足を止めた。
何事かと思い後ろを振り返ると、こんな暑い時期にも関わらずマフラーを巻いているイケメンが類に抱きついていた。
類は状況がわかっていないのか頭にはてなを浮かべている。それもあってか俺と繋いでいた手もはなれていた。
「えっと……類、知り合い?邪魔なら先にカフェに行ってるけど………」
そこまで言うと類はとっさにマフラーのイケメンから離れた。
「邪魔なわけねーだろ。てか、邪魔なのはこいつだよ!氷村何のようだよ!デートの邪魔すんじゃねーぞ!!」
ん?デート?
ま、それはいいか。うん。
それより、こんなイケメンと知り合いだなんてさすがは金持ちは違うな←
そう思いながらマフラーのイケメンを見つめていると目が合った。
「お前、類の弟?類は俺のだからあんまベタベタくっつくな。」
と、静かに黒い微笑みを俺に向けた。
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