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乙女ゲームの悪役令嬢の兄に転生したんだかいつの間にか俺が攻略対象を攻略していた件について
脱 引きこもりっ!
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妹の性格を直すといったが、そう簡単に俺は天使のような可愛さを持つ妹に厳しくすることはできない、なら前世の俺のようになってもらえればいいだけだ。
ん?どんなだって?簡単だ、【憧れるお兄様】になればいい。兄の近くにいれるように、兄よりも優れようとすればいい。
前世の俺は妹に憧れられる自慢のお兄ちゃんになることを目標にしていた。妹がおませさんになってからは、成績をいいように保ちつつ、妹へは優しく対応し、ご近所づきあいも真面目にこなしていた。
おかげで妹は何を思ったか俺をお嫁さんにしたい男性を募集し始めたりもしたが、俺より賢くあろうと優しくなろうとお互いに切磋琢磨していた。
俺は顔が残念だったからか女運には尽きていたが、妹は可愛らしく、それでいて賢い素晴らしい女性になった。お兄ちゃんは鼻が高い。
ということで今世もその方針でやっていこうと思う。ちなみに今世でも兄弟仲は大変いい、当たり前だ俺は妹の好きにさせるし、ダメなことも妥協案を出したりして妹と話し合いをしてから物事を決めている。
しかし問題点は多々ある、なぜならこちらの俺は知恵はあっても体力はないのだ。
武芸がてんでダメという弱点があった。
妹に強い女性になってもらうには、俺も強い男性になる必要がある。
太陽の光をもう何年も受けていなかったが、久しぶりに受けに行こうと思う。
「お母様」
決意した俺はお母様のもとに向かった。お母様は俺が部屋から出てきたことを嬉しく思ったのか涙目になりながら迎えてくれた。これがニートの息子が部屋から出てきた時の母親の反応か…と何故か後ろめたくなった。
「どうしたの私の可愛い息子、何なりとおっしゃいな?」
頭を撫でながら言ってくれるお母様はとても優しかった。
「俺、武芸を学びたいのです」
そう言った直後、それを聞いたお母様は目を回した。
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