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乙女ゲームの悪役令嬢の兄に転生したんだかいつの間にか俺が攻略対象を攻略していた件について
ミラン様の目 【アルフレッド目線 】
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俺は公爵の長男だ。将来家を継ぐことが生まれたときから決まっている。
俺は強くならなければならない、なぜなら俺が国王を守らなければならないから。
だから無理を言って父上が現聖騎士団長の叔父様に頼み込み、特別にミラン様という師をつけてくださった。
ミラン様に教えてもらった聖騎士たちは成長した後、確実に誰もがバランスの取れた聖騎士団になるように徹底的に指導され、実力も人一倍にあった。
そんなミラン様が自分の師だということを俺は誇りに思っている。
だから、今日の訓練の際、ミラン様が慌てて自宅に戻り、それきり戻らないことを不審に思ってしまったのだ。
いつもは俺を最優先に飲み込みが早いからって教えてくれるのに。
まるでミラン様を取られたような気がした。
だから俺はミラン様の元へ行った。公爵という立場は便利だった、ミラン様を迎えにきたのだといえば、離れにおられますと侍女に言われ俺は急いで離れに向かった。
「ミラン様はここに居られるか??」
しかし開け放った離れのドアを開けるとそこには今にもたおれそうな少女しかいなかった。
いや、少女に見えたが線が細いだけの男だった。
男と分かれば俺は容赦はしない。
「おい愚図、ミラン様を知らないか。」
大声で言った言葉に少年はビクッとして俺の方を見たが答えることができなそうだった。
「おい!貴様バーナード公爵家の長男たる俺の言うことが聞こえないのか??」
もう一度今度は爵位を告げると少年は目を見開いて驚いた、
「おい!愚図聞いてるのか??」
俺がいえば少年は目を細めて俺をその視線で射抜いた後、目を回した
は、え、ちょ、おい?!
俺は倒れた少年の元に駆け寄った。少女のように倒れこんでいる少年に俺はミラン様に教え込まれた応急手当てを混乱しながらだが施した。
常備していた水でタオルを濡らしそれを相手の首元に当てる。もう一つ、塩を加えた作っていた飴を軽く噛み砕き、ある程度の小ささになったらそれを水で溶かし相手の口にむせないように流し込んだ。
おそらくこの少年が倒れた理由は水分不足だろう。もともとあまりなれないであろう運動を限界までして夢中になりすぎて水分補給をするのを忘れていたか、はたまた近くで顔色を悪くしている侍女がこの少年に水を渡さずにサボっていたかのどちらかだろうと俺は推測した。
最低だが後者の可能性が高い。おそらく少年も求めなかったのだとも思うが確実に侍女のミスだ。
「おい愚図、無茶をするな」
聞こえてないであろう相手に俺はそう呟きながら軽く頭を撫でた、
さて、
「おいそこの侍女、ミラン様をお呼びしろ。後は冷えたタオルと適度に塩が入った水だ。できればここより涼しい部屋を用意しろこいつは俺が見る。」
俺が凄みを見せながらいえば侍女は急いで駆けて行った。
こいつのさっきの目…目を細めた時
何かを諦めた時にするミラン様の目にそっくりだった。
侍女を待っている間俺は今はもう少し楽そうに息をしている少年の髪を軽く梳いていた。
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