アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
乙女ゲームの悪役令嬢の兄に転生したんだかいつの間にか俺が攻略対象を攻略していた件について
パーティー前に
-
なんと俺には従兄弟がいるらしい。しかもなんとびっくりあの俺がよく似ていると言われる「叔母さま」のご子息だそうだ。
わぁ…そりゃあの騎士様も間違えるわなそりゃ、しかも同い年ときた、そりゃ間違えるわな。
そして美形ときた、
そりゃ俺とそいつが交換されて見られるわな⁉︎
俺だってさすがにそこまで言われると凹む、自分より母さんと似てるであろう従兄弟のことを考えるとなんだか気分が沈む、
それでもいじけずに済んでるのは最近アルフレッドが俺のどんなところが母さんと似てるか、とか、さすがミラン様の息子だ とか、やたらと俺が母さんに似ているとか口に出して行ってくれるからだと思う。
…正直めちゃくちゃ嬉しいからアルフレッドに懐くまで入ってないけどちょっとだけ気を許しかけてる、
危険だすっごく危険だ。いや、でもアルフレッドは今現在進行系でマーリンになぜか嫌われてるし、婚約話がもうすでに地にめり込む勢いで白紙にほぼ戻ってる状態だ。
あとはマーリンがアルフレッドを蹴落とそうとしたしさえしなければアルフレッドは危険にはならないと思うけど、
正直うん、アルフレッドはあれだ今はなんというかちょっとだけ気を許してる、ちょっとだけ。
いや話戻して、従兄弟の話だ。
実はお母様が持ってきた話は従兄弟の家で開かれるホームパーティーに出席しないか?という話だった、俺は固まったのだけど、滅多にないことだしお母様がマーリンも出るんだから、といったので仕方なく出ることになったのだが…
お母様はよく俺を見ておいでだ。
「トバリは、初めてのパーティー出席になりますね」
俺は小さく頷いた。
「あのミラン様の、俺は聞かないほうがいいのでは?」
誘いを受けていないアルフレッドがそういう、俺はそうじゃないんです、とアルフレッドに言った。多分お母様の考え的には、アルフレッドもいる。
「いいえアルフレッド、お願いがあるのです。」
お母様の言葉に俺は耳を傾けた。
「トバリの付き添いをを願いしたいのです」
「お、俺がですか⁉︎」
アルフレッドがそういうとお母様はにこやかに笑った。
「アルフレッドはトバリをまるで実の弟のように接してくれていると聞いています。トバリの口から、でもマーリンは夫が連れて行ってくれると言っていますのでトバリのことはあなたに任せます。」
お母様の言葉にアルフレッドは俺を見た。こいつがお兄様みたいに思えるなんてお母様に言わなかったほうが良かったかもしれない。
「ここ日ばかりはトバリのナイトを頼みます。」
アルフレッドは一度固まってから深く頷いた。
「お願いします。」
俺が頭を下げればアルフレッドはワシャワシャと俺の頭を撫でた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 35