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乙女ゲームの悪役令嬢の兄に転生したんだかいつの間にか俺が攻略対象を攻略していた件について
義弟とのコンタクト
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馬鹿妹に急かされ連れて行かれたあるドアの前…
案の定可愛い可愛い弟のアルベルトの部屋の前です、ハイ。
アルベルトと会うのは…正直まだ片手で数えるほどだ。アルベルトのことは可愛がりたい、だが攻略対象だし…というのもあってちょっと億劫になっていた。
写真は持ってる。写真は大事に持ってるから全然問題ない。顔は覚えてる。だけど声覚えてない。
だって会話したのなんかいだよ!?
1回だよ!!初めての顔見合わせの時ぐらい!!!
そんな兄弟でいいのか?兄としてどうなのか?俺も考えてはいた。だが…家族が死ぬエンド嫌だったんで関わりたくなかったんですわ…すんません。
「お兄さま、さっさとお部屋へ はいってくださいませ?」
いい笑顔の馬鹿妹が俺に部屋へ入ることを進めてきた。マーリン俺まだ心の準備ができてないんだー。(棒読み)
俺はちらっとゼアドを見た。こんなたじたじな俺を見るのが初めてだからか少し興味深そうに俺を見ていた。へんなこと覚えなくていい!!今すぐ忘れろ!!!
いつまでもうじうじしているのもカッコがつかないから俺は覚悟を決めてひとつ深呼吸してからノックした。
「誰だ」
部屋の中からまだ声変わりしていない男の子の声が聞こえる。
声変わり遅くないか?いやまだ12歳だしおかしくはないか…。
「トバリ=カーチェスただいま戻った。兄の帰還に挨拶もなしとは、どういうつもりだ愛しい弟よ。よければ部屋の中へ入れてくれないか」
上から目線?ええそうですとも上から目線です。さすがにね?長男だしね?弟にデレデレしてるだけじゃダメなわけだよ俺も。
「トバリ…だと?」
驚いたように声が震えていた。その声の後ゆっくりと扉が開いて。
「…入ってください兄上、姉様も、…客人も」
弟の声が扉越しじゃなく聞こえた。さすが我が弟、ゼアドのこともちゃぁんと数えれてたんだな、えらいえらい。そう思いながら部屋に入るといきなり抱きつかれた。
「兄上!ああ!!兄上!!お待ちしておりました。今日という日を兄様髪の毛が一ヶ月という期間の間に少し伸びましたね!兄様!兄上!会いとうございました。ああ兄様の匂い、兄様と姉様がここにいる!ああアルべは感激です!兄様ああ愛おしき兄様、お迎えに上がらず申し訳有りません!!!しかし先ほど兄上が言ってくださった「愛しい弟」という言葉、ありがとうございます、兄様がそう言って下さるだけでアルべは感動に打ち震えております。兄様兄様から香る匂い心安らぐ兄様の匂い、ずっとこうしたかったのです抱きついてもう一生離したくない、兄様のおれの兄上俺と姉上だけの兄上、兄上もうどこにも、行かないでください。俺のお部屋でずっといましょう?俺は兄様を守れますし兄様のためだけになんでもします。ああ兄様兄様愛しい兄様あなたとこうお話しできることをどれだけ夢見たか、姉様のかいらしさ、兄上のこの貴さ!お二人とも尊い!!!ああ兄様兄様兄様!!」
……………………………………………ん?
「まぁアルべったら、いつもより饒舌ですわ?。そんなに嬉しかったのね。」
………………………………………………ん"!?
「饒舌ってレベルじゃないだろ。」
ゼアドのツッコミ採用します。
俺の弟は相当なブラシスコンになってたようです!!!!!!
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