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古橋さんはまたビクッと大げさなくらい身体を硬くした。表情を強張らせる。
「わかった…」
効果は覿面だったようで、古橋さんは渋々と父さんの身体を抱える。
「どこに運べばいい?」
「あ、えーと…こっち」
父さんの部屋って二階の一番奥なんだよね。一番遠い部屋。
俺にとって好都合。好都合…だけど。
なんだろ。俺の心の中の悪魔…言ったあとすぐに萎んできちゃった。
父さんをベッドにそっと下ろした古橋さんの背中見て、さっきの発言後悔してきた。
取り返しのつかないこと、しちゃった…。
嫌われちゃった…よね。
ヤなヤツだって思われちゃった。
もうシてくれないのわかってるから、嫌われても別にいいっちゃいいんだけど。
そう頭ではわかってるのに、心がどんよりと重くなる。
悪魔に乗っ取られたままの勢いで脅して、キス…いやいやエッチまでって思ったけど。
でも……。
罪悪感で、チンコも縮んじゃった。
これじゃ、姫野やオッサン達と一緒じゃん。
俺、どんだけヤな思いしたんだよ。それと同じこと……。
「ごめん。さっきの…嘘だよ」
古橋さんの目を見ることも出来ずに謝った。
だったら最初から現れなければよかったのに、悪魔。
一目会えただけで満足して、あのまま帰せばよかったのに。
「俺、絶対言わないから。だって言ったら、俺…も…困る…しさ」
父さんにホモバレしても、社会人の古橋さんほどのダメージはないけどさ。
安心させるために付け加えといた。
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