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痴漢輪姦祭編Ⅱ 1
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徒歩通学のくせに電車に乗りたいと言う姫野をなんとかなだめて、俺は駅に向かった。
オッサンに見つからないようにホームを小走りに移動。
いつもの車両と違うところに。
でも突然腕を掴まれた。
肌が粟立つ。振りかえらなくてもわかる。
見つかった……。
「逃げようと思うなって言ったよな?」
耳元で囁かれたゾクっとする声。
最悪。四人のなかで一番凶悪な暴力オッサンだ。
振りかえって見上げると、目の奥に凶暴な光を宿していた。
「お願いです!もう、やめて…」
声が震えた。
オッサンの狂気が伝わって、足がガクガク震えるくらい怖い。
ここで大声で叫べば…。
周りを見渡すと、帰宅途中の会社員で溢れている。
「やけに反抗的だな。あの動画、今すぐネットに流す…いや、学校もわかってるからなー。名前も。なぁ、二宮悠真くん」
「…ッ」
いつの間に名前…。
「制服の中に定期入ってただろ?最寄駅もわかってるし、詳細な情報も追加で流しちまおうかなぁー…ネットに」
ゾッとする。
さっきは動画バラまかれてもいい…なんて、簡単に言ったけど。
あれ、本心じゃなかった。
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