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side鶴丸国永
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何度、回数を重ねても、一期の反応には驚かされてばかりだ。
全身を弄ってみれば、前には大して反応を見せなかった部分が、いつの間にか反応を示すようになったりして面白かった。
下世話な言い方だが、徐々に自分の形になじんでいく、ソコの具合も。
劣情に満ちた表情と、荒い息の中に潜む隠し切れない喘ぎ声も、俺を何度も興奮させた。
拒否の言葉を何度も言ったかと思えば、誘うような言葉を投げかけてくる日もある。
まるで俺の事を試しているかのようだ。
実際、試されているのかもしれない。
何を試されているのかは、見当もつかないが。
自分が相手を変化させ、思い通りになっていく様は気分が良かった。
しかし、自分の物にしているという征服感を味あわせながら、一期は肝心な所で擦り抜けて行く。
出陣の後に、必ずと言っていいほど、一期は俺に抱かれた。
気が高ぶってしまって寝付けないという一期は、俺が迎え入れるとほっとした表情を浮かべる。
それが可愛らしくて、出陣の日は、次郎が主催の飲み会も断り、一期を待ってしまう。
しかし、一通り事が済むと、一期は俺の寝ている隙に、自室に戻っていってしまう。
朝、一期が寝ていた場所に手を伸ばすと、既に冷たい感触しかない。
数時間前に、ここに一期が居たことは、俺が勝手にみた夢か幻だったのかと思う。
それが、どうにも切ない気持ちになった。
理由は分かっている。
朝、起きたときに自室に一期が居なかったら、きっと弟達は大騒ぎだ。
そうなる前に部屋を出なければならないのは当然のことだった。
いらぬ心配をかけないようにしているだけだ。
俺達のしている行為が悪しき事だとは思わないが褒められたものではないだろう。
一期は自分を最優先になどしない。
それだけは日常でも戦場でも変わらなかった。
いつだって、冷静で優雅で、弟思いで優しいやつだ。
理解している癖に、割り切れなかった。
自分の腕の中でどれだけ一期の理性を溶かしてみせても、終わってしまえばすぐに理性を取り戻す一期が憎らしくもあった。
俺の事を好きだ、と。特別だ、と言いながら、弟達を優先するのも不満だった。
好きだと言うのなら、他に構わず俺の傍に居ればいいのに。
特別だと言うのなら、俺だけに優しくあればいいのに。
しかし、こんな子供じみた我侭をぶつけるわけにも行かない。
結局、どんなにこの状態がもどかしくても、二人きりの時間だけは一期は俺のもの。
その時だけ、俺だけに見せる一期の姿を反芻して、自分を慰め、割り切る他ないのだ。
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