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side鶴丸国永
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平気な素振りの限界は、自分が思うよりずっと早く。
そして、一期を傷つける形で現れた。
自室に、一期の辛そうな声が漏れ聞こえた。
抵抗出来ないのをいいことに、無理に自分の熱を一期の奥底に埋め込んだ。
ろくに慣らしもせずにしておいて、痛い程に締め付けてくるソコが自分のものに馴染まなくなっていることに苛ついた。
拒否の言葉を繰り返される度に、無理やり腰を打ちつけた。
その度に、唇を噛み締め、悲鳴押し殺す一期。
うっすらと血が滲んで、さながら熟れた果実のようだ。
声を出さないのは、自分の保身の為なのか。
弟達に心配をかけたくないのか。
俺との行為そのものを拒絶するためか。
俺は一期の特別で居たかった。
それが、恨まれるような事でもいいと思うほどに。
一期は、心を持ててよかったと言った。
庭の美しさにも気付けるから、悪くないと。
こんな風に俺に無闇に傷つけられても、今も、一期は同じことを言うだろうか。
一期の中に吐精して、ズルリと自身のモノを引き抜くと、逆流する白濁液にわずかに血が混じっていた。
思わず目を逸らした。
自分が犯した罪より、その罪に達成感を覚えそうな自分に嫌気がさした。
「帰れよ」
俺は一度は縛った一期の服を解き、着せてやり、そう言って背を向けた。
自分でも恐ろしく冷たい声が喉から出た。
一期を抱いた日は、その幸福感に浸っていたくて、朝には姿を消す一期に寂しさも覚えた。
でも、今は一秒でも傍に居たくなかった。
身勝手に傷つけてしまった自分がしてやれる事なんて、もう何も残されていない。
これで、仕舞いだ。
「すいませんでした・・・今まで。ご迷惑を・・・」
一期は短く、言葉を紡いで、部屋を出て行った。
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