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side一期一振
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主へ報告を兼ねて、謝罪をし、ひとしきり説教を受けて解放された。
今回の事はさすがに反省すべき点が多いな。
自分だけの問題ではないというのに。
どれだけ、自分が余裕がなかったのかが今更になってわかる。
ため息をついて、外廊下を歩いていると「やぁどうしたの?」と明るく声をかける。
燭台切殿だ。
「今、貴方に会いに行こうと思っておったのですよ」
「それは奇遇だね、こんな夜更けに何か用かい?」
「本日の出陣中止をお詫びしようと思いまして・・・」
「気にしなくていいのに。あ、もしかして僕の部隊全員に行くつもりだった?」
「えぇ。勿論。もうお休みになられていらっしゃるなら、明日出直しますが・・・」
「本当君は律儀だね。じゃあ、一緒に行こう。僕の部隊だけじゃなく、軒並み多分集まってるよ」
「と、言いますと・・・?」
「勿論、次郎太刀の宴会さ。僕は今ちょっと酔い醒ましに席を立ってたところだよ」
謝罪するような空気じゃないと思うけどね、と言葉を繋ぎ、私は案内されるがまま後を付いていった。
宴会場に入ると、既に半数の人が酔いつぶれ、そこら中に寝転がっている。
その中央で次郎殿は大きく笑い、酒を注ぎ飲み干していた。
これは、弟達には到底見せられない光景だな・・・。
ふと、宴会場を見渡して見ても鶴丸殿の姿はなかった。
次郎殿の宴会なら、彼もきっと参加していると思ったのだが・・・。
当てが外れてしまったようだ。
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