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カミングアウト
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えッ?えッ?えーーー!!!
今なんと!?
「あ、あの。どうしてなのですか?」
「うーん?昨日、お前を助けた時に一目惚れしただけど?」
「僕もだよ。 で、どっちと付き合う? 優ちゃん。」
一目惚れってそんな簡単になるもんなの?
僕はお恥ずかしいことに初恋もまだなのでよくわからないのだけど。
「一目惚れして2日で、告白するのですか?」
「別に思ったらすぐに言いたくなるけど?」
「まあ、龍が行くなら、取られたくないし僕もしたんだけどね」
何なんだ。この兄弟は。よく恥ずかしいことを言えるな。
聞いてる僕が赤くなっちゃうよ。
「ふふ、耳まで真っ赤だね。かわいい」
涼くんが耳元で低く、色っぽい声でしゃべってくる。
「ち、近いよ。」
恥ずかしくってギュッと目をつぶると今度は龍くんが顎をつまみ、龍くんの方に顔がむく
「兄貴の言葉で照れてんじゃねえよ」
「り、龍くん」
恥ずかしい。とっても恥ずかしい。
嬉しい。恥ずかしい。嬉しい。この二つの感情が心の中に混じっている。
こんな状況は初めてだし。出会って間もないのにこんなに好いてくれるのは嬉しい。
でも、この2人は、女の子の僕が好きなんだ。
この見た目が好きなんだ。
女の子のふりしながらこの2人とは付き合えないし、いずれバレる。
だったら言わなくちゃ。
「あ、あの。僕はその、女の子じゃありません!!!」
お互いの為にも言わなくちゃ行けなかったのだ。
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