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はしゃぎ過ぎは危険です
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「2年B組in海ーーー!!!」
バスから止まったら葵が1番に降りて大きく叫んだ。
にしても、はしゃぎ過ぎだよ。
「うるせーぞ。篠村、後ろが詰まるからサッサと退けよ。」
「アハハ!ゴメンね美紀先生!ついついはしゃいじゃって♪」
先生に怒られてるのに、葵ったら踊りながら進んでってる。
葵程じゃないけど僕だってもちろん体じゃないけど心が躍っている。
だって、夏の海は日に焼けちゃうし僕に合う水着が無いから嫌いだけど、今の5月の海は日差しも柔らかく、潮風はいい感じに頬を撫でてくれるから大好きだ。
「優くん、早く降りよ!」
「うん。そうだね。あっ!」
ついつい後ろ向きで歩いてたら踏み外してしまった。
ヤバい!こけちゃう。
ギュッと目を潰ったらなかなか倒れない。
あれ?と思い目を開けると杏奈ちゃんが僕の左手を掴んでた。
「あれっ?」
「もお〜。危ないからちゃんと前向いて歩いてよね!」
「ご、ごめんね。ありがとう。僕もはしゃぎ過ぎちゃったみたい。あはは。」
「大丈夫?あっちゃん、百瀬君。」
後から瑠璃ちゃんがあたふたしながらやってきて心配してくれた。
「私は大丈夫だよ。ほら早く行こ行こ!」
背中を押されて僕は進まずにはいられなかったけど、あれ?瑠璃ちゃんは少し嬉しそうだし杏奈ちゃんは笑顔がぎこちなかったかなぁ?
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