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角を曲がるとまだ人の少ない通学路に背の高い金髪がいた。
一目見ただけでそれが明日希の友人の1人である相川公晴だということがわかる。
公晴は髪色と目つきの悪さのせいで誤解されがちだが、一言で言えば「面白いバカ」だ。
明日希も公晴とは中学の頃知り合って、それに気づいてからはお互いの家に泊まり込んで夜通しゲームをする仲になった。
(よーし、ちょっと驚かせてやるかな!!)
そう悪巧みすると明日希は足音をたてないように走って公晴の背中を勢いよく叩いた。
「よっ!!公晴!俺の幸せわけてy」
そう言った瞬間、公晴は跳び跳ねて盛大にこけた。
「うわあああああああ!?!!!?明日希!?な、え!!??」
「なんでそんな驚いてんだよー、なに?えろい妄想でもしてたんー?」
笑ってからかいながら公晴のそばに行くと、何かが靴に当たってコツンと音をたてた。
「ん?おい公晴、スマホ落としてるぞー」
「あ、そ、それは」
「イヤホンついてるけどなんか聴いてたの?どれどれー」
「お、おお、おい、や、」
「やめろおおおおおおおおおお」
イヤホンから聞こえてきたのは、
『でさ!やばいんだよあそこのスイーツ!!もうなんていうの?究極の甘さみたいな・・・』
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