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シリアスなのは似合わないっ!4
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秋sideー
静かに、部屋のドアを閉めリビングに戻った
どうやら、優にはマリモがよほどキツかったようで、久しぶりに号泣しているところを見た
「優ちんは?」
「寝た」
「そっか、良かったー」
こいつは、海深
関西弁で、お調子者だけど、しっかりしている。
弟がいるからだろう
優への下心が見えなくもないが、口出しはしない
個人の自由だろう?
「秋もハラハラしちゃうね〜」
「何が」
「ふっ、いろいろと〜」
このいらっとくるのは雲丹
この前タニシってあだ名つけてあげた
のらりくらりとしてるのに、妙に鋭い
優の言葉を使えば王道なチャラ男か
優への下心丸出し
どうやらセフレとも手を切ったようで最近はよく一緒にいる
「秋、優は大丈夫そう?」
「ん、今は落ち着いてるよ」
このほんわかしてる美人は水輝
たしかに、優がいつも可愛い可愛いという理由がわからなくもない
海深がうるさい犬なら、水輝は健気な犬ってとこだろう
ほんわかしてて、でもいざとなると頼りになって、凄く食いしん坊
この3人は高校に入ってから、すぐに打ち解けた
まぁ、優が居たからなんだけど
以外にも楽しく、ライバルとかそんな目で見ているわけではない
ただ、あの生徒会とマリモだけは、滅多に手をださないと決めた俺でも少し掻き回してやる
それに、多分あのマリモは向井で間違いないだろう
大方、理事長に引き取られて名字が変わったんだろうな
「秋?眉間にシワがすごいでー?」
「なになに〜なんか考え事〜?」
「話せることか?」
俺にも、優に対しての態度のように心配してくれる皆に少し笑った
ただ、考えてることが黒かったので滲み出たのは申し訳ない
少し悲鳴を上げた海深には後で謝っとこう
「いや、恐らくだがあのマリモ、向井日向だと思う
できるだけあいつと、優の接触をバレないように減らさなきゃな」
「まじで!?
分かった、めっちゃ頑張るわ」
「そうね〜、そうかなとは思ってたけど〜」
「マリモをどうにかしないと、多分また優泣くよね」
皆が皆優を心配してんぞ、と寝ている優を思い浮かべながら笑った
きっと、優は悠斗さんが好き
恋愛的な意味で
だから、俺達の好意には答えないだろう
それでも、友人としてでも幼なじみとしてでも俺は優の一番になっていたい……
望みが薄い片思いだけど、それを覚悟したんだと、まずはマリモへの対処だも意識をうつした
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