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①ー05
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……え?
恐る恐る寝室の入口に振り返ると、腕を組んだザクロはにこやかに微笑みながら…こっちを見ている気がした。
いや、落ち着け。
俺の聞き間違いかもしれない。
きっと斜め後ろにある時計を見てるんだ。
声が聞こえたのは多分思い込みだ。
そうに決まって。
「ベッドで寛ぐ君に言ってるんだけど」
完全に!!俺だ!!
というかこの人いつから俺がみみみみみ…見えてるんだ?!
だってお店では俺に見向きも…は!
まさか始めから…?!
始めから分かってて気付いてないフリを?!
というか人間に『俺』が認識されているという状況に羞恥心が急激に上がり、視線が怖くて勢い良く立ち上がった。
早く、逃げないと。
「し、失礼しました…!」
「え、あ。ちょっと待って!」
焦りすぎて敬語になってしまいベランダに向けて逃げ出そうとすると、腕を強めに掴まれ引っ張られる。
ドクン
触れられる腕から流れ込んできたザクロの精気。
その味は…10日間食べていない空腹の俺には、刺激が強すぎた。
「ふあっ…!」
「ちょ、君…!」
腰が抜けて崩れ落ちた俺を、ザクロは驚いたように身体を支えてくる。
イヤだ。
触るな。
「離して…くれ…!」
必死に声を絞り出して離れようとすると、彼は険しい表情で俺を離すまいと力を強めた。
「そんな死にそうな顔して嫌がってる場合じゃないだろ!大丈夫?!」
違うんだ。離してくれ。
でないと…………俺。
抑えられない。
「うお?!」
態勢が崩れて床に倒れ込む俺達。
そして俺の身体は意志に反して彼に跨がり、ズボンのベルトに手を掛け前を絡げ…そのままザクロの雄にしゃぶりついた。
「えっ…ちょ、何して…!」
「ん…んっ…ちゅ」
困惑する声が降ってきた気がするけど、俺の耳には届かない。
いやらしい水音を立てればムクムクと立ち上がるソレに舌を這わせ、甘噛みしながら舌先で亀頭の中心を刺激する。
「はっ……く…」
苦しそうな熱い吐息。
ガチガチに固くなる雄を強く吸えば、彼の腰が震えたのが分かった。
ザクロの淫欲が俺のフェラでどんどん強くなってる。
蕩けるような甘い精気。
……とっても美味しい。
口内には彼の味が広がって、もう直ぐでイってくれそうだとぼんやりとした思考で思い…そのまま一気に激しく貪る。
「う…っ!君…!」
「はぁ…ん…んっ…出して」
扱きながら大きな音を立てて吸い上げると、小さく呻いた彼は俺の口の中で大量に射精し果ててしまった。
それを綺麗にこぼさず飲み干し…全身で彼の精気を感じながら味に酔いしれていると…少しずつ頭が回り始めた。
目の前には軽く呼吸を乱すザクロ。
下を見ると俺の唾液で艶めかしく濡れた彼の逸物。
冷静さを取り戻した途端、事の現状に一気に血の気が引いた。
俺、起きてる人間に見られながら…しちゃったのか?
………………恥ずかしい。
恥ずかしい!!!
そう思うと全身の血が一気に沸騰し、視界がグルグル回って極限まで増幅した俺の羞恥心は音を立てて破裂する。
ドターン!!
「……え?……えええーー!!ちょっと君!」
そして淫魔とは思えない体たらくを晒した俺は、そのまま気を失ってしまった。
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