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月島side
…誰かが呼んでる。
ああ、うるさいな。せっかく気持ちよく寝てたのに。
…誰。
目を開けると、よく知った顔が僕の目を覗き込んでいた。
「……ツッキー!」
「…………くろお、さん…」
自分の声を聞いて、一気に意識が覚醒する。
あの子どものときの甘ったるい声じゃない。
「…戻ってる……」
そう、戻っていた。元の大きさに。
「…黒尾さん、何かしたんですか?」
「んー?キスしたら戻った」
「……!!」
キス、したら、戻った…?
なにそれ、あの有名な物語の結末と全く同じじゃん。
…けど、寝てるときに、ってのは…
「黒尾さん」
「ん?」
「キス、してください」
「……⁈どしたのツッキー…⁈」
「…だめ、ですか」
「いやいや、全然嬉しいんだけど…珍しいよなって」
「知らない間にされるの、なんか嫌なんです。…早く」
「お、おう」
黒尾さんの顔が近づいてくる。
僕からキスを強請るなんてほとんどしないから、ちょっと自分らしくないけど、まあ、たまにはこういうのもいいかな。いろいろ心配かけちゃったし。
唇が重なった。
***
「…ちびツッキーも可愛かったな…ねー、もっかい縮んでー」
「絶対嫌です」
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