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こんな感じのうっすい出会いから1年。
クロはやっぱり猫だったようで、成長は早かった。
生意気に俺の背もすぐに抜かして、たぶん今は日本人男性の平均身長も余裕で越している。
あの頃のような可愛いクロの面影はすっかりなくなってしまった。
けれど。
「ほら研磨、着替え。ジャージ洗っとくからちょーだい」
「ん、ありがと」
クロはペットというより、お母さんみたいになっている。
まあ、何もしない俺のせいでもあるけど。
まだクロが小さかった頃、洗濯や家事をやっていたら、いつの間にかそれを覚えたようで積極的にいろいろと手伝ってくれるようになったりして。
いつの間にか、俺たちの関係は逆転していたのだった。
最近は、もうゲーム以外には関心というかそこまでやる気を出さない俺だけど。
「研磨、そんなんで俺がお婿に行ったときどうなんの」
「…」
「研磨?」
「…クロ、誰のお婿に行くつもり?」
「へ」
「クロは俺のお嫁さんでしょ。
…他のやつのとこになんか行かせないから」
「…………!?///」
これは、割と本気。
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