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転校生
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朝。教室に入ってみるとなんだか騒がしい。ざわざわ。
いつもうるさいけどそれ以上な気がする。今日は何かイベントでもあるのだろうか?
「みんなおはよー!…なんだか騒がしいけど今日なんかあるの?」
「あ!岬じゃん!おはよう」
「なんかね、今日転校生がくるらしいんだ」
「…転校生」
そうか。どうりで騒がしいはずだ。
…どんな奴が来るのか楽しみだな!
「可愛い女の子だといいなぁ」
「残念だったな、岬。男子らしいぜ」
「えー!」
…なんだか少し残念だが、楽しみなのには変わりない!いいやつだったらいいなぁ。
「はーい!皆さん席ついて―。」
「お!先生だ先生だ」
そんなことをしてるうちにもうそんな時間になっていた。
僕は席に着き、転校生の紹介はまだかなとわくわくしていた。
「えー…今日はまずみんなに転校生の紹介をしたいと思います」
教室がざわつく。
「入ってきてください」
そして先生の声とともに扉が開く。
…そして、僕の目に入ったのは…
「!?」
とっても恐ろしい笑みをたたえた顔。目はオッドアイ。しかも羽まで生えてる!?なんだかとんでもない転校生の姿。二度見どころじゃない。三度見する。
教室も「何あれ!?」「人間!?」そんな声でいっぱい。さらにざわついていた。
「えー胡桃瑞穂くんだ。仲良くするよう…「違う!!」
先生の声を遮り転校生が声を上げた。
「…俺様の名は、ゴルゴンゾーラ…魔王の使いだ」
!?
声とともに黒板に大きく「後留言像羅」の文字。めっちゃださい当て字だ・・・
「人間どもと仲良くするつもりはない!お前ら、せいぜい俺に喰われないよう頑張ってすごすんだな!!!」
バン!と勢いよく黒板をたたく。教室が静まり返る。…いったいなんなんだ!?
「…えー…っと。皆、彼はこういってるが仲良くするように!…えー君の席は…」
なんだかとんでもない転校生がやってきてしまった…。
そして…
「あ、あそこだ。岬君!仲良くしてやってくれよ!」
「!?」
先生がさした席はまさかの僕の隣!!!!!
「よう、人間。災難だったな俺様の隣になるとは!名はなんという」
「えっと…春日岬です。よろしく」
「岬か……気に入った。お前、今日から俺様の下僕にしてやろう!感謝しろ!」
「……えぇ!!?!??」
「よろしくな、下僕!」
初対面で下僕!?おかしい!!!…これは、これは断ったほうが!!
「…なんだ、俺様の下僕は不満か?魔王の使いの俺様の下僕なんだぞ?光栄だろう!」
「…あ、はい…よろしく…」
そう思ったが、きっとこいつだって最初で友達がいなくて不安なんだろう!友達になると思えば!
そうおもって思わず手を取ってしまった。
僕は馬鹿だった…
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