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下僕
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あの日から、僕は実質あいつの下僕となったわけだが…
あ、そうそう。最初奇抜だなぁと思ってたけど次の日からは少し落ち着いた格好だった。先生に怒られたのかな?
羽とか角とかは無くなっていた(本人曰く人間どもにもぎ取られたらしい)
でも、まだまだ奇抜には違いない。
まー悪魔だもんね!
でも、今日1日を思い返してみると…
「おい、下僕。なんだか少ない飯だな。仕方ないから俺様の食料を恵んでやろう」
(僕、もともとそんな食べないんだけど。てか昼飯がチーズって何!?)
「よう!下僕!なんだか寂しそうだな!俺様が一緒に帰ってやろう!」
(いや、帰りはいつも一人で帰ってるんだけどな…)
…なんだか下僕っていったわりに優しい!!
「ねぇ、僕ってきみの下僕なんだよね?なんかその割に優しくない?」
「…なんだ?お前。もっと酷いのがお好みなのか?」
「…!まさか!!」
考えただけでも恐ろしい。
やっぱり、なんだかんだいって友達が欲しかっただけなのかな?最初あんなこと言ってたけどみんなに話しかけられると嬉しそうだし。
最初何をされるんだと後悔してたけど、なんだか悪くないと思えた。
「あ、そうだゴルゴンくん!駅前に美味しいケーキのあるカフェがあるんだけど、行かない?」
「…はぁ?カフェ?お前男のくせに女みたいだな」
「いいじゃん!たまには下僕のわがままもきいてよ!」
「っ…仕方ないな。」
「やった!」
なんだろう…見た目も行動もちょっとあれだけどなんだか憎めないんだよね。
しかも口でああいってたけど、カフェときいて目が輝いたの、見逃さなかったよ。
もしかして甘いもの好きだったりするのかな?
…なんだか最初はもやもやしていたけど下僕…悪くないかも!
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