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曲がり角
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「うまくいかないなぁ…」
あの日から、気になって仕方がなく…
何度もこっそりついていってみてるのにどうしてもうまく撒かれてしまう。悔しい!
あ、ちなみに今日はなんだか用事があるらしくってゴルゴンくんは先に帰ってしまった。
つまり、今日はできない!
「…いつもこの辺りを曲がってくんだけどなぁ」
それでも気になってしまい、記憶を頼りに道を歩いていく。
分かるはずもないのに何やってるんだって感じなんだけど…!
「あれ?」
そうして道を歩いていると、一軒の花屋さんにぶつかる。
…こんなところに花屋さんなんてあったんだ…。
まだ新しいみたい。
小さいけど、綺麗で可愛いお花屋さんだなぁ。
なんか気になる!
「わー!きれいだな!お花って気分が和むよね」
店に入ってみると、花屋なんだからあたりまえだけどお花がいっぱいおいてある。
どれも綺麗だ。…和む…
あ、そういえばもう玄関のお花枯れかけてたような…買ってこうかな?
「いらっしゃいませ!何かお探しですか?」
「あ!こんにちは!えっと…ちょっと玄関に飾る花をですね…」
じーっと見つめていたら奥から店員さんがやってきた。
ぱっとふりむくと…
「!?」
そこにはなんだか見覚えのある顔が…?
「…!?」
「????」
おもわず凝視してしまう。
やわらかで中性的な可愛らしい顔立ち。眼鏡ごしに見える黒い瞳に長い睫。髪は長いようで束ねていた。
どこも似てないというのにどこか漂う雰囲気に、聞き覚えのある声…
「…あの…」
「…!!!!!えっと、お花をお探しでしたよね!!玄関に飾るのでしたらええと…」
何をあわてているのか、僕が何か喋ろうとした途端その店員さんは逃げるように店の奥へ…あわてすぎてなにかひっかけたようで、戻ってきたときには水浸しになっていた。
…いったいなんだったんだ?
でも…きっと間違っていないだろう。
あれは…ゴルゴンくん??
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