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真実
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「……」
とりあえず、部屋にはいってみて…一言
なんだこの可愛い部屋は!
女の子の部屋とまでは行かないが、綺麗に整頓され、カーテンやらシーツやら全体に控えめなお花柄…。
おいてある小物も可愛い!
「えっと…」
「正直、ひいただろ?」
「…」
「はっきり言って魔王の使いなんて嘘だ。本気でそんなこと思ってたわけじゃない。だけど、本当の俺を見ると皆、女みたいだって馬鹿にして…それが嫌で仕方なかったんだ。だからあんなキャラまで作って隠して強がってたんだ。本当の俺は、可愛いモノが好きで気も弱い男女なんだよ…。」
確かに言われてみると、顔立ちは可愛い。名前も可愛い。
部屋の感じからして、好みもそんなかんじだし…
そして、ゴルゴンくんの様子からして、相当酷い仕打ちを受けたんだろうと思う…でも
「俺はいいと思う!俺だって名前女みたいだから小さい頃とかよく間違えられたし!今だって皆に可愛いっていわれるよ!可愛いものだって、嫌いじゃないし」
「!」
別に悪いことじゃない。
男が可愛くて何が悪いんだ!おかしなことじゃないだろ?
「皆、見た目で判断するやつが多過ぎなんだ。俺は、ゴルゴンくん優しくて好きだし、友達でいたいと思うし…!」
「…ありがとう!」
ゴルゴンくんが嬉しそうに笑う。
…なんだろう…なんだかキュンと来てしまったんだけど…
「学校ではあんなだし、本当はこんなやつだしもう引かれまくって嫌われたかと思った」
「引かないよ!寧ろもっと仲良くなりたくなった…!」
「本当か?」
にしても…本当にいつものときとの顔の違いはなんなんだろう。
目はカラコンだったんだな…顔はメイク?
なんだか毎朝セットして学校に行ってる姿を想像してみると笑えてくる。
いやぁ、化粧って怖いんだな。
「てか、ゴルゴン君。熱あるんじゃなじゃなかったっけ?寝てなくていいの?」
「…え?あれ…ああそういえば…何か体が熱い…」
「ちょっ駄目じゃん!早く寝て寝て!!!」
今日は少し彼に近づけた気がした!
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