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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
口付け⑬
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「そんなこと言ったって……。お前が好きなのは和兎だろ?
和兎もきっと俺なんかとこんなことしてたら嫌に決まってるだろ。」
「ならすんなよ。」
突然背後から声が聞こえて、振り返る。
「せ、先輩……見てたんですか?」
「ん。まあ、あれだ……よく考えてから決めればいいと思う。待ってるから。」
先輩は俺の頭をくしゃっと撫でて、にっと笑う。
きゅん、と胸が鳴ってしまって、ドキドキした。
「え、で、でも……」
「俺も待ってるよシュウ。」
ヤス兄にぎゅ、と抱き締められて更にドキドキした。
それを先輩がぐいぐい引っ張って、引き剥がそうとする。
「はぁ? 何で会長様が待つ必要があんだよ、もしかして祝ってくれんのか?」
「そうだな。祝ってやるけど、その前に俺もシュウに告白してるからその返事がほしい。」
「はぁ……!?」
そう言えば、確かに返事をしていなかった。
最近まで冗談だと思ってたからな……。
先輩が表情を曇らせてヤス兄の顔を窺った。
「てか、お前よく祝えるな……?」
胸がドクンと跳ねる。
ヤス兄を見ると、優しい微笑みを俺や先輩に向けて、二人の頭を同時に撫でた。
「シュウが幸せになれるなら、俺は幸せだからな。」
俺と一緒に優しく撫でられて、先輩も頬を赤く染めた。
「それならいいんだけどよ……」
先輩はそう言うと、ヤス兄の手を握って、ぽいっと捨てるように投げた。
「あ、あの、考える時間貰ってもいいですか……。」
「いいよ、シュウ。」
「俺も。急だったしな。」
ヤス兄にぎゅぅっと抱き締められて嬉しくなってしまっていると、
先輩も反対側からぎゅ、と抱き締めてくる。
うああああああああッ!? ///// 心臓が止まらない……!!
これ、もしかしたら蘇生法として使えるんじゃないだろうか!
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