アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夏風邪にご用心
-
あれから俺はあの本屋に行くことはなかった。本当は行きたい。物凄く。だけど、バレていたのならもう行けない。いや、もうバレたんだから、堂々と行けばいいんだが…俺のチキンさには敵わなかった。だから、あれ以来、BL本は再びねっとこうにゅうへとなった。
2週間後
ここ最近身体がなんだか怠い。
「ただいま」
返事は返ってこない。もうこの生活にも慣れた。
冷蔵庫を開けると、もう殆ど食材0。
「これは買いに行かないとな〜」
俺は怠い身体を気遣うことなく、財布を手に取り近くのスーパーへやって来た。
適当にカゴの中に食材を入れていると、一瞬クラっとした。
(やばい、風邪でも引いたのだろうか。)
早く帰ろうとレジに進もうとするも足に力が入らなくなり、遂にはその場にしゃがんでしまった。すると、
「君、大丈夫?」
何処か聞いたことのある声だなぁと思って俺は顔を上げると、そこには西岡さんがいた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 9