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京佑が好きだと思った。
日に日に募る想いに焼け焦げそうになる。
けれど欲望にも逆らうことができなかった。
今まで当然のことのようにしてきたことが本命ができたからといって全くなくなるということが俺の場合はなかった。
むしろ、この事がバレて嫉妬してほしいとまで思っていた。
最初は隠れるように浮気をしていた俺はそのうち、オープンにするようになり、当然、京佑も気づいているだろうと思った。
しかしながら京佑はなにも言ってこない。
いつもどおり、他愛ない話をして、セックスして、別れる。
なんだろう…。
俺ははほんとうに好きでいてくれるのか不安だった。
智樹にも言われた。
好きなら大切にしろ、と。
この言葉をきちんと実行していればなにか変わったのだろうか…。
俺は卒業と同時に婚約が決まっていた。
相手の事など全く知らない。
どっかの企業の社長令嬢。
俺は親父の駒に過ぎない。
だから卒業するまでは好きにやらせてほしいと頼んだ。
まぁ好きにやり過ぎた結果がこれだ。
こんなに好きになるとは思ってなかった。
もっと俺だけを見てほしい。
京佑とこれからもいたい。
俺の気持ちは固まっていった。
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