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「ごめんな、京佑」
立ち話もなんだからな。
夜中だし、すぐに中に入れた。
コーヒーをいれたものの、それには口をつけず、謝罪を口にした。
「何に対して謝ってんの?」
昔のかとか、今回のことか。
「昔、京佑のこと、いっぱい傷つけて泣かせた。今回は…京佑のことを信じれなかった」
「うん…」
「結婚するんだからもう俺には何も出来ないと思った。だから諦めようと思った」
うん。
わかってたよ。
伊吹は臆病だもんな。
智樹が言わなかったら追いかけてくれなかっただろう。
「京佑が結婚しないでくれて良かった」
「ばーか。伊吹の為なんかじゃないからな」
「京佑くんたら、ツンデレ?」
「うっさい」
いつもの軽口に戻った。
伊吹はこうじゃないとな。
「京佑…。もう一度だけ言わせてほしい。俺と付き合ってほしい。もう京佑以外、見えない」
「…今度、浮気したら殺すからな」
本気の睨みをきかせば、大袈裟に怯えた顔を見せた。
「これがほんとに最後だからな。次はないぞ。俺こそよろしくな」
そう言うと伊吹の顔が綻んだ。
そして恋人としてキスを交わした。
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