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そのあとも終始、機嫌の悪い伊吹に副社長はあきれ顔だった。
伊吹の視線を感じるけど無視。
気にしたら相手の思うツボだ。
「ねぇ…今日はなにがあったの?」
同僚の一人、神崎志保里さんが小声で耳打ちする。
「あはは…まぁ…いつものことなんで…」
「社長の機嫌の良さは天笠君次第よね」
ははっと笑うしかない。
俺たちのことは皆、知ってることだけどこうもあからさまに不機嫌を露にされるとこっちとしてもやりづらい。
「すいません…。きつく言っときます…」
「あぁまぁ気にしないで。あれが社長の通常だと思えばね」
志保里さんは本当に面倒見の良い姉御肌。
すごく頼りになる人だ。
少し面白がっている風はあるけど…。
あとでガツンと言わないとな…。
仕事とプライベートをごっちゃにするなって。
まぁ言っても聞きはしないだろうが。
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