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俺は翌朝、いつもより少し早めに学校に行った。
「宇都宮!」
まだ誰もいない教室に、そいつはいた。
自身の席に座って。
「今日はやたらと速いな」
「…ん」
俺は、服と金の入った封筒を入れた紙袋を宇都宮に渡した。
「金、足りなかったのか」
「ちげぇよ…お前みたいな奴から金なんて貰いたくねぇだけだ」
「そうか」
「あ、でも…!生活費として5万だけぬいた…お前のせいで1週間は稼げないからな」
「…好きにしろ」
宇都宮は俺から紙袋を受け取って以来
こちらに顔を向けない。
「なんだよ、怒ってんのかよ」
「一つだけ言っておく。勘違いするな。俺はお前が好きなわけではない」
「…は?w」
わかってる。
「好きでも無いのに…俺にあんなことしたってのかよ…?」
わかってるんだ。
「…今までのどんな奴よりタチ悪ぃ…信じらんねぇ…」
俺の一方的な想いってことくらい。
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