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「…」
宇都宮は、朝食を一口食べた。
「うまいだろ?」
「ああ、うまい」
「本当か?うまいなら表情を少しは変えろよ」
俺は朝食をさっさと食べて、制服を着た。
「じゃ、俺先に行くから、戸締りよろしくな」
俺は晶と約束があったので、早めに家を出た。
俺に見せたいものがあるらしい。
自分の家に他人を置いておくのも気がひけるが、相手が宇都宮なので大丈夫だろう。
俺は晶の家のインターホンを押した。
「暁!おはよ!来てくれたんだね」
「まぁな。お邪魔するぜ」
晶は一人暮らしだが、とても部屋を綺麗にしている。
「そっか、お前一人暮らししたんだな」
俺はソファーに座った。
「そうだよ、一人暮らし自由でいいよ〜。いろいろ大変だけど」
「そうだろうな。で、見せたいものってなんだよ」
「ん?それはねぇ」
晶は、俺にカッターナイフを向けた。
「俺の愛」
「…!」
「ずっと…ずっとずっとずっとずっと…暁が好きだったんだ。でも暁はそれに気づいてくれない。昨日俺が犯した時だって、遊びくらいにしか思ってなかったでしょ?」
晶は俺に近づき、カッターナイフを喉元に当てた。
俺は今ソファーに座っている…
逃げようものなら、喉元を一気にいかれるだろう。
晶に手を握られた。
「どうしたの?暁、手が震えてる…怖いの?」
俺は声が出なかった。
それは恐怖か、はたまた絶望か。
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